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バルコラ獲得も「スカッドは不均衡」…イラオラ率いる新生リバプールの戦術的欠陥とキャラガー氏の懸念

2026年9月3日

バルコラ獲得も「スカッドは不均衡」…イラオラ率いる新生リバプールの戦術的欠陥とキャラガー氏の懸念
今夏の移籍市場を終えたリバプールだが、アンドニ・イラオラ新監督のスカッドには多くの疑問符がつけられている。昨夏を上回る2億ポンド以上の純支出を記録し、パリ・サンジェルマンから1億2300万ポンドの巨額でブラッドリー・バルコラを獲得したものの、チーム全体のバランスには大きな偏りが見られるからだ。 クラブOBのジェイミー・キャラガー氏は英『Sky Sports』の番組内で「全くバランスの取れたスカッドに見えない」と指摘し、前線、サイドバック、そして中盤における構造的な欠陥に警鐘を鳴らしている。 最大の懸念事項のひとつが右ウイングだ。リバプールはプレミアリーグ史上最高の「左利きの右ウインガー」であるモハメド・サラーを失った。しかし、その穴を埋めるはずの補強は、バルコラを含め左サイドを主戦場とする選手ばかりに偏っている。コーディ・ガクポに加え、フロリアン・ヴィルツやウゴ・エキティケらも左サイドでの起用が多く、キャラガー氏は「サラーのように右サイドから左足で仕掛けられる純粋なアタッカーがおらず、右ウイングをどうするつもりなのか分からない」と失望を口にした。 また、イラオラ監督の戦術の肝となるサイドバックにも不安を抱える。指揮官のシステムでは両サイドバックが同時に高い位置を取るため、豊富なスプリント能力が不可欠だ。しかし、右サイドバックはコナー・ブラッドリーの負傷により、本来は同ポジションの専任代役としては見なされていなかったジェレミー・フリンポンがフル稼働せざるを得ない状況となっている。 さらに深刻なのが、カウンター予防(レストディフェンス)となる中盤の構成だ。サイドバックが果敢に攻撃参加し、フィルジル・ファン・ダイクらセンターバックが深く構える分、中盤には広大なスペースをカバーする守備力が求められる。しかし、アレクシス・マック・アリスターのフィジカル的な衰えなどもあり、開幕のニューカッスル戦ではその隙を突かれて失点を喫した。キャラガー氏も「現在の人員と監督が求める戦術構造では、中盤が機能しない」とバッサリ切り捨てている。 移籍市場が閉幕した今、リバプールはピッチ上の連携で解決策を見出さなければならない。攻撃の勢いとリスク管理のバランスをどう保つか。指揮官の戦術的妥協が求められる中、新生リバプールは当面の間、スリリングな乱打戦を繰り広げることになりそうだ。