#エミリアーノ・マルティネス のニュース(1件)
2026年9月4日
トッド・ベーリー体制の発足以降、移籍市場を騒がせ続けてきたチェルシーが、この夏、かつてない規模のスカッド整理を敢行した。今夏の移籍市場で、クラブは計39人もの選手を放出。クラブの見積もりによれば、売却総額は世界記録となる5億ポンドを突破し、約1億2000万ポンドの利益を生み出したという。 注目すべきは主力級の巨額売却だ。エンソ・フェルナンデスは英国記録タイの1億2500万ポンドでマンチェスター・シティへ、ニコラス・ジャクソンは6500万ポンドでアストン・ヴィラへ移籍。マルク・ククレジャもレアル・マドリードへ5180万ポンドで旅立った。また、ミハイロ・ムドリクを7500万ポンドの買取オプション付きでトッテナムへローン移籍させるなど、国内のライバルクラブとの取引も積極的に行っている。 一方で、新戦力11人の獲得には3億4900万ポンドを投じた。この大改革の背景にあるのが昨季の極度の不振だ。チャンピオンズリーグでのパリ・サンジェルマン戦における8-2の歴史的大敗や、プレミアリーグ10位という結果はクラブ内外に不満を生んだ。一部の選手からクラブの方向性に疑問の声が上がり、ファンの抗議も相次いだ。 事態を重く見た経営陣は、戦略の「微調整」を決断した。新たにシャビ・アロンソを監督に招聘し、これまでの「若手偏重」だった補強を見直した。若すぎるスカッドが露呈した経験不足や規律の欠如を補うため、ジョーダン・ヘンダーソン、ダニー・ウェルベック、エミリアーノ・マルティネスといったベテランを獲得。さらに、モーガン・ロジャースやマクサンス・ラクロワなど、実力ある選手もスカッドに加えた。 過去数年間の移籍市場で巨額の資金を投じてきたチェルシーだが、同時に売却益の創出にも注力し、財政的なバランスの健全化を図っている。若手エリートの発掘という基本理念を保ちつつ、経験豊かなベテランを融合させる新たなアプローチへとシフトした今夏。アロンソ新監督の下でピッチ上の成功を取り戻せるのか、新生チェルシーの行方に大きな注目が集まっている。